諸行無常の意味

平安時代全体を覆っている、末法思想。
平家物語の冒頭部分にも出て来る
「諸行無常」という言葉。
聞くだけで何だか虚しさでいっぱいになって、気が滅入りそうになる方もいらっしゃると思います。

しかし、よくよく考えたら、
「全てが変わり、変わらないものなどない。」
という事は、
我々人類が生まれる前からずっと真理であり、当たり前の事です。

ちょっと乱暴な表現をすると、

それに気づいて、
①がっかりする
のか、
②なんだ、そうだったのか
と思うか、
それだけの違いです。

「諸行無常」というのは、
ずっと変わらない物も事象もないのだから、
それを受け入れたら、

何にもこだわらなくなる。
いや、
何にもこだわらないでいられるようになる。

という事。
それが般若心経で言うところの
「色即是空  空即是色」
という事だと、
わたしは考えています。

今、鴨長明の著作である、
「発心集」という法話集を読んでいます。
数年前に読んだときは、あまり感じなかったのですが、
今回はなかなか面白い発見をしています。

ここには、様々な変わり者(笑)の僧侶が出て来ます。

世の中的には、地位を捨て、名誉を捨て、富を憎み、何にも執着せずに、高潔そのものの僧侶としての人生を全うした素晴らしい皆さんの逸話です。
長明は文章が上手くて、なかなか面白く表現されていますが…。

今、冷静に読んで、
仏教界の先生方からの批判も恐れずに(笑)
発言するなら、

高潔でありたい、
執着を捨てたい、
というのは、執着ではないのか?

と、素朴に感じてしまっています。

…この時代からすでに、
富を得たり、豊かな暮らしをする人は、
悪者扱いなのが日本なんですね。
アメリカだったら逆です。
文化の違いってすごい。

富を得たら富を世の中に還元する。
豊かさをまわす。
例えば子供の貧困をなくすのは、
人々の善意プラスお金です。
善意だけでは成り立たないのです。

「発心集」の中の素晴らしいという僧侶は、
他の素晴らしい僧侶が、僧侶として高い位に上る時に、チクリと嫌味を言ったりします(笑)
いいじゃん、別に地位が上がったって(笑)

それは混沌が当たり前の世界を、白しか許さないと言っているようなもの。
その行いが賞賛される事で、豊かさを得るのは卑しいものだという観念を広めています。

その昔からのこういう精神論が、いわゆる世間の常識となり、固い硬い観念になって、我々日本人のDNAに刷り込まれていたのです。

…誰もがお金や地位をを持ったら、必ず執着するわけでもないはずです。
素晴らしい経済人だってたくさんいますよね。
 
そこで「諸行無常」の本質です。
それは色々な角度から検証しないと、間違った観念を作り出します。

全てあり、かつ何もない。
流れている中に浮いているのが人間です。
お金をたくさん持っている人ほど、実はこの言葉の本質を理解しているのではないかな、と、わたしは最近感じているのです。

鴨長明は、超リッチからある程度の貧乏まで経験しています。
この本は、法話集ですから、一応、世の中に合わせた価値観で書いてますけど、本当はどう思って書いてたのかなぁ…。


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