こんばんは^_^

満月ですが、残念ながら雨！

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

こんな土砂降りの中、

今日も読書会にご参加下さった皆様に、

心から感謝申し上げます。

今月は「明石」１回目。

「須磨」の終わりの部分の、

嵐のシーンからの続きです。

ちょうど今日みたいな。

いや、もっと凄まじい、連日のゲリラ豪雨。

そして、高波。

雷は鳴りっぱなし。

ついには光源氏のいる部屋につながる廊下に落雷して、廊下が燃えてしまいます。

この火事の少し前に、

紫の上からの使者が、

ずぶ濡れでやって来ますが、

京の都もひどい雨で、

上達部が参内出来ず、

政治が滞っていると伝えられる光源氏。

…この部分を読むと、

「方丈記」で、相次ぐ天災や飢饉のために、

亡くなった人々の遺体が、

道に累々と折り重なっていく様が描かれた場面を思い出します。

社会システムが全く機能せずに、

なす術がないという現実。

貴族は遺体の埋葬とか、

インフラ整備とか、

考えられない。

出来ないんですね。

で、飢饉になると、身分の低い人から倒れていくので、貴族の食べ物やら薪などを調達してくれる人がいなくなる。

従って、貴族の奥方様自ら、着物と食べ物を交換して下さいと、庶民の家を訪ねる。

当然食べ物はない。

眼に浮かぶような惨状です。

ここから、武士に権力が力づくで移って行ったのは、もしかしたら自然の流れなのかもしれないと思ってしまいます。

源氏物語を原文で読む会